結局SMTOWNを祭り上げる

 

 

 kpopを好きになって7年目になった。とはいえ好きの濃度にはムラがあったし、なにせ飽き性なんで広く深くいろんなグループを知ってるわけでもないんだけど。
 
 
しかもこの6年間ハマったのはほとんど大手SM所属ばっかりだった。だって洗練されてる度合いが違う気がしたから。衣装、MVのセット、音楽、宣伝の規模とか、やっぱりSMは違うし、今考えてもつくづく前衛的だなと感じる。
 


だから、SMTOWNがなんで変わらず人気なのか、脱退メンバーや訴訟はしばしばあるのに()なぜファンが離れないのかを考えようと思う。
 


もちろん、これは本当に他事務所やSMエンターテイメント(以下SME)所属以外のアーティストを軽蔑しているわけではない。現に今某少年団と某17にもキャッキャ言ってる私であるし、そんなことできる程残酷ではない。

 

ただ、SMEを祭り上げたい。字面的にヤバい感じだが、私はSM信者なのだ。

 

 

まず、SMEは大手中の大手である。

全世界のkpopシーンを牽引する事務所だ。規模が格別に大きい。

デビューすれば音楽番組で1位を取り、MVが公開されれば再生回数がすぐに伸び、アルバムを出せば世界各地でチャートにランクインする。

 

だから、SMEからデビュー≒既に成功しているという公式ができるのも当然である。世界を飛び回るスーパースターへの道は約束されたも同然だ。そして同時に、「努力量は変わらないのに事務所が大きいだけで成功するのは狡い」と認識されるのも当然である。

 

 

ただ、少し考えてみてほしい。芸能界は努力や実力だけで成功できる世界だろうか?努力して難関大学に入ったから一流企業に就職できる事とは訳が違うのだ。生まれ持った才能や素質が少なからず求められてしまうのが芸能界じゃないのか?

 

 

私はこの生まれ持った才能や素質他の事務所よりも焦点を当てているのがSMEだと思っている。だから3大事務所(SME、YGエンタ、JYPエンタ)の中で一番入るのが難しい。求めているものが多いのだ。

 

 

 

例えば、SMEは多くのオーディションの機会を設けている。

韓国でのウィークリーオーディション、日本とアメリカでのマンスリーオーディション、ほぼ毎年世界各地で開催されるグローバルオーディションなど、門戸は多い。

 

 

 

が、合格者なんてほんの一握りだ。

 

 

 

例えどんなにスターになる意欲があろうとも、全ての志願者が夢を叶えられるなんて事、エンターテイメントの世界にある訳ない。残酷だが、誰でも立てる舞台に需要は無いのだ。

 

だからストリートキャスティング、すなわちスカウト組も多い。エンターテイナーになる素質は自覚しづらいから。「芸能人?興味ないです」みたいな人がとんでもない原石だったりする。彼らはスターになる運命の下に生まれたのだ。意欲は二の次の場合だってある。

 

 

そうしてSMEの練習生になった彼らを待つのは、厳しいレッスン生活だ。歌やダンスはもちろん、語学やトークのトレーニングもある。普通の学生の生活なんてあるはず無い。

原石なのは大前提であって、磨かないなら意味が無いから。それは、世界を舞台にする準備だから。

 

 

だからドロップアウトする人がいるのも当然だ。絶対にキツいのに、確実にデビューできる未来が待っている保証は無い。

 

 

そして練習生達はまた篩にかけられて、一握り中の一握りがデビュー組になる。

 

エンターテイナーの運命を自覚して、ひたすら自分自身を磨いた練習生だけがデビューを掴めるのだ。素質と努力のセットがないとデビューは出来ない

 

そんな彼らがスーパースターにならない訳があるだろうか?流行の最先端に立たない訳があるだろうか?世間の期待を一身に受けない訳があるだろうか?無いに決まっている。

 

 

 

「最大手だから売れる」、なんて言葉、SMからデビューした彼らにとっては的外れなのだ。「大手だからデビューしたら確実に売れる」なんて気持ちの練習生がデビュー出来るような環境では無いはずだ。「最大手だから確実に売れるようになるまでデビュー出来ない」が正しい。

 

 

だからむしろ、彼らは夢を叶えることの難しさを知っていると思う。叶えられずに去った仲間を見てきただろうから。努力がなかなか認められない経験をしてきただろうから。

 

 

 

そう考えると、最先端の音楽、パフォーマンス、衣装がSM所属アーティストたちにぴったり見合うのは当然なのだ。

 

 

日々流れていくkpopシーンの中で、多分この先も色々な事があるけれど、私の中でSMTOWNが不動の王者なのはきっと変わらないと思う。

 

 

業界の裏とか、そんなの純ジャパ一般ピーポーの私が知っている訳ないけれど、裏があろうが無かろうが、素敵なエンターテイナーであるSME所属アーティストには敬意を払いたいし、これからも最先端を走っていてほしいのだ。

 

 

We're living in the SMTOWN!!!